当て逃げで当面活動を自粛している藤本敏史

 FUJIWARAの藤本敏史が、10月4日に自動車の接触物損事故を起こしたことが明らかになった。事故を起こしたことを認識しながらも現場から逃げ去ったのではないかと言われている。これを受けて、当面の間、芸能活動を自粛することが事務所から発表された。

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 藤本は、レギュラー番組こそ持っていないものの、ひな壇の片隅から声を張り上げる「ガヤ芸人」として多くのバラエティ番組で活躍を続けてきた。

 そのガヤの1つ1つが番組内で大きく取り上げられるわけではないが、よくよく聞いてみると出演者や対象物に関連する細かい情報を話していたりして、面白くて精度も高い。藤本のガヤはそれだけで1つの「芸」と呼べるレベルにある。

絶え間なくガヤを入れるフジモン

 私自身も取材でバラエティ番組の収録現場を見学した際、噂に聞いていた藤本のガヤを生で聞いたことがある。彼は、VTRが流れている間も、スタジオでトークが展開されている間も、絶え間なくガヤを入れ続けていた。あとでオンエアを確認してみると、そのほとんどは編集でカットされて使われていなかった。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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ガヤは確実に現場を温めていた