【タイプ1】 量が多い・白っぽい・臭いは弱め「脾虚(ひきょ)」タイプ

<気になる症状>
おりものの量が多い・白っぽい・臭いは弱め、疲労感、食欲不振、むくみ、下痢・軟便になりやすい、顔色が白い

<改善ポイント>消化機能の低下が原因

 暴飲暴食や不規則な食事、疲労、ストレスなどが原因で「脾胃(ひい)」(胃腸)の機能が低下すると、水分を全身に運ぶことができなくなってしまします。その結果、体内に余分な水分や汚れが停滞し、「湿邪」が生まれるのです。

「脾虚タイプ」のおりものは、このように発生した体内の湿邪が、身体の下部に集まっている状態。おりものの量が多く、疲労感、食欲不振、下痢、むくみなどの症状が現れます。余分な湿を取り除くと同時に、弱った脾胃を健やかに保つよう心がけましょう。

<摂り入れたい食材>
湿を取り除き、脾胃の機能を健やかにする食材を選びましょう。
いんげん豆、豆乳、銀杏、蓮の実、はと麦、とんぶりなど

湿を取り除き、脾胃の機能を健やかにする食材、豆乳 写真 PhotoAC

【タイプ2】 量が多い・色が薄く水っぽい 「腎虚(じんきょ)」タイプ

<気になる症状>
おりものの量が多い・色が薄く水っぽい、冷え性、腰痛・腰がだるい、めまい、耳鳴り、物忘れ、夜間の頻尿

<改善ポイント>腎のパワーが弱く、陽気が不足

 腎は生命活動の源ともいえる臓腑であることから、加齢とともに、その機能が自然と衰えていきます。また、慢性疾患による消耗から、腎の働きが弱くなることもあります。

 このような原因で腎の「陽気」(エネルギー)が不足すると、「陰邪(いんじゃ)」である湿邪が発生し、不快なおりものの原因に。また、腎の機能が弱くなると、身体に必要な水分を体内で留めておく力が不足し、おりものの量が増えてしまいます。

 このタイプは更年期に見られることが多く、冷え性、腰痛、めまい、耳鳴り、物忘れ、夜間の頻尿といった症状を伴うこと特徴です。腎を養うことを心がけ、おりものの流出を防ぎましょう。

<摂り入れたい食材>
五臓六腑の基本である腎を養い、水分の流出を防ぐことがポイントです。
山芋、クコの実、ニラ、くるみ、栗、ざくろなど

腎を養い、水分の流出を防ぐ食材、くるみ 写真 PhotoAC
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黄または赤っぽい・粘りがある・臭いが強いときは?