iOS9を発表する、米AppleのiOS開発担当・クレイグ・フェデリギ氏(Appleのホームページから)
iOS9を発表する、米AppleのiOS開発担当・クレイグ・フェデリギ氏(Appleのホームページから)
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Appleが提供するニュースアプリのアイコン(Appleのホームページから)
Appleが提供するニュースアプリのアイコン(Appleのホームページから)

 米Appleが6月8日(米国現地時間)、米サンフランシスコで開かれた開発者向けカンファレンス「WWDC 2015」で、iOSデバイス向けの新OS「iOS 9」を発表した。音声認識アシスタント機能「Siri」の正確性を高めたほか、反応速度を40%アップするなど操作性を向上させている。2015年秋にリリースする予定だ。

 注目は新たにニュースアプリを提供する点だ。米英豪の3カ国でサービスを開始する。iPhoneやiPadに最適化したレイアウトを採用し、ページや画像をめくって、読みたい記事を切り替えて表示できる。好みの雑誌や新聞、読みたいニュースのジャンルをあらかじめ設定すれば、さまざまなソースから個人にあった記事を読めるという。ニューヨーク・タイムズやCNN、フィナンシャル・タイムズをはじめ50社以上と提携する予定だ。また、手書きのメモを書き加えることが可能で、記事に埋め込まれた動画も再生できるという。

 日本でのニュースアプリの提供は未定だ。現在、国内のニュースアプリを巡り、ヤフーやスマートニュース、グノシーが、iOSとAndroid向けにアプリをそれぞれ展開して凌ぎを削っている。ここに、iOS専用アプリとしてAppleが本格的に国内のニュースアプリに参入すれば、さらに競争が激化するのは必至だ。

iOS 9の対応機種は以下の通り。
iPhone 4s、・iPhone 5・iPhone 5c・iPhone 5s・iPhone 6・iPhone 6 Plus・iPod touch(第5世代以降)・iPad 2・iPad(第3世代)・iPad(第4世代)・iPad Air・iPad Air 2・iPad mini・iPad mini 2・iPad mini 3

(ライター・河嶌太郎)