★つまり低コストのインデックス型投信でも、「指定インデックス」に連動するものではない場合、つみたて投資枠の対象となるには新規設定から最低5年は待たなければならないということ。

 その期間に資金流入額や純資産総額などの条件をクリアする必要もある。

金融庁は「受け入れるだけ」

(9)新NISAの対象商品は、金融庁の提示した条件をクリアしていれば自動的につみたて投資枠または成長投資枠の対象になるのか?

「金融庁は、新NISA対象の金融商品を『選んで』いるわけではない。

 条件に合った金融商品を、運用会社が所定の手続きを踏んで『申請』する形だ。

 よって、条件に合致しているからといって自動的に新NISAの対象商品となるわけではない」(金融庁)

★逆に言えば、新NISAの条件をクリアしていても運用会社が申請しなければ、新NISAの対象商品とはならない。

 申請は一方通行で、金融庁は「受け入れるだけ」だ。

 語弊を恐れずに言えば「ルールを見ながら勝手に届け出ている状態」。

 ネット上で「NISAの金融商品は金融庁が選んでいるから安心!」という論を見かけるが、誤解を招く表現である。

※本記事は前後編の前編です(後編には残り10個の疑問と金融庁回答を掲載)

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編集/綾小路麗香、伊藤忍

※『AERA Money 2023秋冬号』から抜粋

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