新NISAの非課税保有限度額1800万円を最短5年で使い切ろうと思ったら、つみたて投資枠で月10万円+成長投資枠で月20万円=月30万円のつみたて(成長投資枠はつみたてでなくてもいい)

 なお、保有している金融商品の値段の上がり下がりで「非課税保有限度額のうち、これまでいくら利用しているか」の金額が変わることはない。

 あくまで「売却したら『元本分』が復活」である。

 新NISAで「あといくら非課税投資ができるか」「売却によりどれくらい復活するか」は、主要ネット証券ではわかりやすく表示してくれるという。自分で複雑な計算をする必要はない。

新NISAの年間上限

 新NISAは一生で「1800万円まで」投資できるが、それとは別に「1年当たりいくらまで」という年間の上限も決められている。

「つみたて投資枠で、毎月均等につみたてるなら『結果的に』月10万円が上限になる」というだけの話である。

 さて、年間の投資上限は、つみたて投資枠が1年で120万円まで、成長投資枠が240万円まで。

「2つの枠を同時に使うと、年間最大360万円まで投資できることになる」(金融庁)

 まず、つみたて投資枠の年間120万円は「つみたて投資のみ」で、一括投資はできない。

 もし毎月同額で投資したいなら、月10万円ずつ12カ月のつみたて投資をすれば、1年で120万円の枠をスッキリ使い切ることができる。

「毎月のつみたて投資額の上限が10万円というわけではないので誤解しないでほしい。たとえばボーナス月につみたて額を増額することも可能だ」(金融庁)

 最低でも年2回以上、定期的に買い付けていれば、制度的にはつみたて投資と見なされる。

「非課税累積投資契約」の法令に関する「細目及び実務上の取り扱い」の書類に正式な記載があった。

「『定期的に継続して』行う」「2カ月に1回の頻度での買付け」「口座開設者の収入の状況等を勘案した上で、安定的な資産形成に資するものと考えられる場合には、年2回の間隔まで、買付けの頻度を伸長することも認められる」

 ただ、主要ネット証券では現状、「2カ月に1回」「年2回」などイレギュラーなつみたてを設定できない。毎月つみたてでいいと思う。

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無理やり使い切らなくてもいい理由