株式100%が人気
新NISAで買える金融商品の大半が「株式に投資するもの」だと思っていい。投信という形で買っていても、中身は株式100%のものが圧倒的に人気である。
株式投資にリスクはつきもの。新NISAでも、株式ならではの値動きを経験することになるだろう。
海外の資産に投資すると、為替レートが急激に円安にふれたり、円高にふれたりすることによる価格の上がり下がりも発生する。
新NISAで何を買うといい?
ここで新NISAでの万人向けの資産運用法について、本誌がさまざまな金融機関、専門家に取材した結論を書いておく。
「つみたて投資枠・成長投資枠ともに、世界中の株式に投資できる全世界株式に連動した投信がおすすめ。次点は米国のS&P500か先進国株式の指数に連動したインデックス型投信をつみたてる」
投信、個別株、ETFの中では投信を推す。
投信の中でも、分配金を抑制するタイプ(「分配金を出さない」とは目論見書に書けないが、実質的に分配金が出ないもの)がいい。
為替の値動きも含めて運用したほうがいいと考えるため「為替ヘッジなし」の投信が望ましい。
新NISAで買いたい投信の最適解は? 「万人向けの投信を先に教えて」という人のために「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と答えておこう。その理由は「AERA Money 2023秋冬号」で詳しく紹介している。
※本記事は正確を期するため、金融庁取材のうえ編集しています
【脚注・新NISAで投資できる金融商品】
つみたて投資枠でも成長投資枠でも買える「低コストの株式投資信託」と、つみたて投資枠で買える「7本の東証ETF」は、2023年12月までのつみたてNISAの対象商品と全く同じもの。*…除外される商品の条件は(1)日本株、ETFなどの整理・監理銘柄、(2)株式投資信託やETFで「信託期間20年未満」「ヘッジ目的以外のデリバティブ(金融派生商品)取引による運用商品」「毎月分配型」、(3)REITで「ヘッジ目的以外のデリバティブ取引による運用商品」。(1)~(3)のいずれかに該当すると買えない。本表は金融庁の情報提供の下、編集部作成
*****
編集/綾小路麗香、伊藤忍
※『AERA Money 2023秋冬号』から抜粋