新NISAで買える金融商品ざっくりまとめ(脚注は本記事末尾)

新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で買える金融商品が違う。何に投資できる? できない? 買うべき投資信託を1本だけ挙げるなら? アエラ増刊「AERA Money 2023秋冬号」より。

【どこよりも詳しい】新NISAのつみたて投資枠で買える投信の条件はこちら!

 2023年末までのつみたてNISAと一般NISAは、同じ年に利用することはできない。

 2024年からの新NISAでは、現行のつみたてNISAと同じ商品を扱う「つみたて投資枠」、一般NISAの機能を引き継ぐ「成長投資枠」という2つの投資枠が設けられ、同じ口座内で併用できるようになる。

 新NISAのつみたて投資枠で投資できるのは、金融庁の条件に合う株式投資信託(以下、投信)と7本の東証ETF(上場投信。現状は大和証券での取り扱いを確認済み)だけ。

 成長投資枠では、つみたて投資枠では買えない投信や日本、米国などの個別株、東証や海外に上場するETFなども買える。

つみたて投資枠だけでもOK

 まずは、つみたて投資枠で買える投信について解説しよう。

 念押しするが、新NISAでは「つみたて投資枠と成長投資枠の両方で、つみたて投資枠で買える投信をつみたててもいい」(金融庁)。

 最短の5年で1800万円を埋めたい人は、つみたて投資枠と成長投資枠を併用して「eMAXIS Slim」などの低コスト投信を月30万円ずつつみたてればいいが、急がなくていい。

 たとえば「つみたて投資枠だけ」を使い、「月10万円×15年」で1800万円の枠を使い切ってもいいのだ(本誌はこのパターンをお勧めする)。

 つみたて投資枠で買えるのは、「販売手数料が0円で運用コストが低い、『長期・つみたて・分散投資』に適した投信と一部のETF」(金融庁)。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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