事故が報じられた後、SNSでは、〈ライオンは殺処分されるのだろうか〉などと心配する声があがっている。事故を起こした動物はいったいどうなってしまうのだろうか。パンク町田さんはこう語る。

「動物園が飼育する動物の多くは野生動物です。また、保護されるべき動物でもあります。こうした事故の原因は人間の側のミスなので、動物に責任はありません。殺処分になることはないと思いますし、殺処分になることがあればナンセンスな話です」

 では、これまで通り展示が続くということだろうか。

「人間に危害を加えた動物をこれまで通りに表に出すことはないと思います。年老いた動物やいじめられた動物を隔離する設備がありますので、そういった場所で飼育することになるのだと思います」

 なぜ事故が起きてしまったのか。改めて人間側の責任が問われている。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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