
普段から接している飼育員であれば、“仲間意識”や“情”のようなものが生まれ、襲われるリスクも下がるような気もする。だが、人に慣れている猛獣ほど襲ってくるリスクが高くなることがあるという。
「人が抱きついても平気なように訓練されている猛獣もいますが、サファリパークや動物園などの動物はそういった訓練はされていません。野生の猛獣であれば人に警戒して近づいてこないものですが、飼育されている分、人への警戒心が薄らいでいます。そのため、野生の動物よりも人を襲いやすいという側面もあります」(パンク町田さん)
ライオンやクマなどの猛獣が危険というのは想像しやすいが、実は草食動物の飼育のほうが、事故が起きやすい環境にあるという。パンク町田さんはこう解説する。
「草食動物の飼育では、動物と人が同じ空間にいることがあります。ただ、ゾウなどライオンよりも強い動物は多いです。人を食べないと言うだけで人を襲ってくるリスクはあり、同じ空間にいることがあるぶん、草食動物のほうが事故が起きやすいです」