鈴木玲子さん(右)と鈴木順也さん(撮影/写真映像部・高野楓菜)
この記事の写真をすべて見る

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年10月2日号では、Homeport COO・お片づけ習慣化トレーナーの鈴木玲子さん、NOW and HERE代表・ブランディングプロデューサーの鈴木順也さん夫婦について取り上げました。

【この夫婦の写真をもっと見る】

*  *  *

 2008年、夫38歳、妻28歳のときに結婚。現在、長女(12歳)と愛犬2匹と暮らす。

【出会いは?】2005年ごろ、仕事を通じて出会う。妻は化粧品メーカーのカタログ制作担当で、その制作を依頼した制作会社のグラフィックデザイナーが夫だった。

【結婚までの道のりは?】出会いから約半年後、夫が食事に誘ったことがきっかけで交際に発展。2年間の交際で結婚の意思は固まっていたが、式場予約の都合で3年後に結婚。

【家事や家計の分担は?】4、5年前から妻は出張が増え、夫は在宅作業が増えたことから家事分担が変わり、現在、夫は料理とキッチンの掃除、犬の散歩を、妻は部屋の掃除と洗濯、植物の手入れを担当する。財布は別々で、家計管理は妻が行う。

妻 鈴木玲子[43]Homeport COO お片づけ習慣化トレーナー

すずき・れいこ◆1979年、神奈川県出身。大学卒業後、化粧品メーカーに就職し、東京本社では主に商品企画、福岡支部では人材育成に携わる。2018年に退職して整理収納アドバイザーになり、現職。家庭力アッププロジェクトトレーナーとしても活躍する

 夫婦の危機、一度ありました。10年前、福岡に引っ越して2、3年経ったときのこと。今思えば、互いに初めて暮らす土地で職場も変わり、子守を頼めた親からも離れて、余裕がなかったせいだとわかります。が、当時の私は「自分だけ頑張ってる感」が強く夫を気遣えず……。変わらなくてはいけないと思い、苦手だった片付けの講座を受講。家と一緒に心の整理もつき、夫の頑張りに気づく余裕が生まれて関係修復に至れました。

 その講座がきっかけで、私は整理収納アドバイザーの資格を取り、これを本業にしたいと思うように。前職とはかけ離れた分野への転職に躊躇しましたが、夫がやりたいことはやるべきだ、と。おかげで気持ちよく転職でき、娘に対しても、親の私がやりたいことをやるほうが、大人になることを楽しみにしてもらえてプラスだと気づけました。

 こうして価値観をアップデートしてくれる夫に感謝です。私に負けず、やりたいこと(趣味のギター含む)をどんどんやってください!

次のページ