角野:老成はしたいけど、子どもでもいたい。欲張りなんですけど。やっぱり好奇心をなくしたくないんですよ。どんなに仕事で忙しくなっても、楽しいからやってるんだっていうスタンスを崩したくなくて。
大宮:子どものとき、駐車場の3の数字に近づいていったみたいな。
角野:まさにそういうことです。好奇心を持って、何か調べたり聞いたり見たりしたものと自分の活動とをつなげられるかなって、いつも考えてる感じです。
大宮:へえ。どのように好奇心を持つんですか。
角野:MoMA(ニューヨーク近代美術館)とかにはよく行っていて。カーネギー(ホール)とかリンカーン・センターで毎日クラシックのすごいものやっているし。ジャズやっている人がたくさんいるのも刺激的だし。
大宮:しょっちゅう音を聴いてる環境ですか、一日中。
角野:ニューヨークの街中のザワザワは録りましたよ。めっちゃクラクションが鳴るから。ポッポ、ポポポ、ポポみたいな、リズムになってて。
大宮:作曲できそうですね。
角野:(作曲)します!
※AERA 2023年9月25日号