SHUNTO、LEO、RYOKI(写真映像部・高野楓菜)

 グループとして、成長期のただ中にいる。4thシングルをリリースしたばかりのBE:FIRST。音楽やステージについて語れば、言葉の端々に彼らの情熱があふれ出る。

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― 公開中のドキュメンタリー映画「BE:the ONE」は、オーディション番組「THE FIRST」から始まったBE:FIRSTの約2年間の軌跡が収められている。

RYOKI バックステージでのやり取りとライブ本番がつながっていて、どうしてそのステージングになったのか、僕たちの思いが伝わる作りになっていると思いました。制作チームがたぶん僕たちと同じ目線に立ってくれて、飾らない部分を映し出してくれた。そこが「すごい!」と思いました。BE:FIRSTが大切にしている“アーティシズムファースト”が詰まった映画だと思います。(成長を実感したかと聞かれて)志は同じで変わらずというか、僕らは継続している感じです。

RYOKI(撮影/写真映像部・高野楓菜)

LEO 2回見ました。昨日と言われても昨日という気になるし、ホームビデオ見ている感覚に近くない?

RYUHEI 面白かったし、いつものメンバーがいる感じでした。僕たちのライブにかける思いが、より伝わると思います。一緒にライブをやっているような感覚にもなるんじゃないかな。

― 劇中、SHUNTOは「“頑張る”という言葉を使うのをやめた。強制ではなく楽しみたい」と語っていた。

SHUNTO 昔は自分に「頑張れ」と強く言い聞かせていました。そのためにいろいろなことに気付けず、視野が狭くなっていた時期があった。それに気づいて、最近は「楽しんで」と言うようにしています。

JUNON 僕も人には「楽しんで」って言うかもしれない。「頑張れ」は、なんというか、硬さがあるよね。

SHUNTO そうなんだよ。

JUNON “頑張る”って自分が思うことだしね。

MANATO あそこは胸に響いたシーンです。僕もそこから「頑張れ」とは言わないようになりました。

ー 映画からは、7人の音楽愛が伝わってくる。なぜ、音楽に魅了されるのだろうか。

RYOKI 言語化するのは難しいですね。唐揚げが好きなのと同じぐらい、理由を考えたことがない。

LEO 言えても「ジューシーだから」とか「おいしいから」とかだよね。俺も寿司が好きだけどやっぱりおいしいからだし(笑)、音楽を好きになるのはすごく自然なことです。

LEO(撮影/写真映像部・高野楓菜)

RYOKI  言葉を覚えていくのと同じように、自然と音楽を好きになっていった。

RYUHEI 僕はそうだなあ、音楽はくくりがないのが面白いと思います。音楽は考え方でもあるし人間性そのものだったりする。形にとらわれない自由があるからこそ、いろいろなジャンルが生まれてきた。ある人にとっては生きがいであり、ある人にとっては表現するもの。その先にいきついたものが音楽だと思うので、その自由に音楽の楽しさがあると思っています。

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「スタートラインに立てた」