スポーツ大好きな高校生が存分に力と技を発揮できる夏休み。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が7月21日から8月21日まで北海道で開催された。「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」と銘打ち、道内19市町の会場で28競技31種目が行われ、高校日本一を目指して熱戦が繰り広げられた。
【画像】インターハイ「登山」(男子団体)1~10位はこちら 公立進学校が上位にズラリ
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高校生最大のスポーツの祭典である。サッカー、バスケットボール、バレーボール、水泳など多くの競技で私立のスポーツ強豪校が活躍したが、公立の進学校が優勝、上位入賞校にズラリと並んだ競技がある。登山だ。男子団体の結果は以下となっている。
- 優勝:岡山操山高校(岡山 県立)
- 準優勝:修猷館高校(福岡 県立)
- 3位:沼津東高校(静岡 県立)
- 4位:前橋高校(群馬 県立)
- 5位:膳所高校(滋賀 県立)
- 6位:盛岡第一高校(岩手 県立)
- 7位:長崎北陽台高校(長崎 県立)
- 8位:広島学院高校(広島 私立)
- 9位:宮崎大宮高校(宮崎 県立)
- 10位:松山南高校(愛媛 県立)
都道府県代表校には公立の進学校がズラリと並んでいる。
旭川東高校(北海道)、八戸高校(青森)、秋田高校(秋田)、水戸第一高校(茨城)、県立千葉高校(千葉)、富山高校(富山)、金沢泉丘高校(石川)、長岡高校(新潟)、武生高校(福井)、北杜高校(山梨)、嵯峨野高校(京都)、天王寺高校(大阪)、郡山高校(奈良)、桐蔭高校(和歌山)、松江北高校(島根)、防府高校(山口)、丸亀高校(香川)、高知追手前高校(高知)、加治木高校(鹿児島)など。
なお、私立高校は代表46校のなかで3校しかない。
高校日本一は岡山操山高校
岡山県立岡山操山高校山岳部の顧問、今井和彦先生に話をうかがった。
「1位になるとは思いませんでしたが、メンバーはもちろん、たいへんな努力をした結果です。また、卒業生がさまざまな面で応援してくれたことが大きいですね」
同校山岳部の登山・男子はしばらくインターハイ出場を果たせなかったが、今年、岡山県大会予選では6大会連続出場の岡山工業高校に勝って、7大会ぶりに全国大会へ出場し、高校日本一という快挙を成し遂げたのである。
勝因について、今井先生はこう話す。
「本番でミスはいくつか出ました。しかし、体力、歩行技術で点数が引かれなかったことが大きい、そこをかなり研究しました。審査に耐えうる体力、歩行技術を生徒は重視したのです」