「マッチさんが『知っていることは言うべき』と発言しましたが、それがすべてだと思いますよ。東山氏もジュリー氏も知らなかったわけがないじゃないですか」

 と、同会メンバーのイズミ氏(仮名)は語る。

 そして、同会メンバーの大島幸広さんはこう続ける。

「ジュリーさんは僕がいた時はすでに取締役でしたので、事務所でもほとんど見かけませんでした。そういう立場の人なので、本当は今回の会見にも出たくなかったでしょうし、会見では涙も流していましたが、それくらいつらかったんだと思いますよ。それをやり遂げたというのは評価できます。とはいえ、まだ始まったばかり。口で言うだけでなく、今後は具体的な行動で示してほしいと思います」

 ジュリー氏が取締役に残留しながら、同族経営の“膿”を出し切ることができるのか。日本中が注目している。

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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