ジャニーズ事務所の会見をトップニュースで伝えるBBCのウェブサイト

 創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れるジャニーズ事務所が7日、記者会見を開き、性加害を認めて謝罪。社長の交代などについて明らかにした。多くのメディア関係者が詰めかけ、4時間以上に及んだ会見。その内容を、海外メディアも相次いで速報した。

【写真】ジャニーズ事務所の会見を伝える海外メディアはこちら

*   *   *

 今年3月に故ジャニー喜多川氏による性加害疑惑についての特集を報道し、“火付け役”となった英BBC(英国放送協会)は、記者会見の内容をトップニュースとして速報した。

 記事の見出しは「ジャニー喜多川:Jポップ事務所社長がプレデターの暴行で辞任」https://www.bbc.com/news/world-asia-66737052。「プレデター」とは「捕食者」や「他者を食い物にする人」といった意味を持つ単語だ。

 記事では、喜多川氏が日本のエンタメ業界で最も影響力のある人物であり、ジャニーズ事務所が何十年にもわたってボーイズバンドを独占してきたと紹介。被害者が「性的要求に従わなければ、自分たちのキャリアが損なわれると思った」と語っていることを紹介した。
 

 また、米ニューヨーク・タイムズは「日本のタレント事務所、創設者が世話をしている少年たちを食い物にしていたと認める」https://www.nytimes.com/2023/09/07/business/japan-boyband-sexual-abuse.html、米CNNも「日本のトップポップ事務所の社長が亡くなった創設者による数十年にわたる未成年者への性的虐待を認め辞任」https://edition.cnn.com/2023/09/07/media/japan-kitagawa-agency-sexual-abuse-resignation-intl-hnk/index.htmlとそれぞれ報じた。

 その他にフランスや中国、中東などのメディアも、今回の会見を報道している。

著者プロフィールを見る
吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

吉崎洋夫の記事一覧はこちら
次のページ