■情報は高値で売買されている

 セキュリティーソフト大手、トレンドマイクロの高橋昌也・シニアスペシャリストは、こう話す。

「標的型メール攻撃の多くは、訃報や製品のお問い合わせなどを偽り、対象者を騙すため、目で見るだけでは不審なメールということがわかりません。また、標的組織内で使われる"社内用語"などをメールで利用するなど、非常に巧妙なものも複数確認しています」

 では、なぜこのような標的型メールを送り付けるのか? その答えは「情報が金になるから」だと高橋氏は言う。

「企業秘密に値する新商品の情報はもちろん、企業の取引先や顧客情報はヤミ市場で高額売買されています」(高橋氏)

■被害者にならないための対処法とは?

暮らしとモノ班 for promotion
携帯トイレって本当に使える?こぼれない?実際に試してみた
次のページ