前出の高橋氏によると、被害に遭わないためには3つのポイントに注意すべきだという。

▽ポイント1 「知らない発信元のメールは開かない」

この人から来ることはないといった、初出のメールは怪しいので開かない。

▽ポイント2 「英語や外国語のメールは要注意」

海外からメールが来ない部署であれば英語のメールは怪しい。タイトルをネットで調べるなどの対処が求められる。

▽ポイント3 「保存データの暗号化」

万が一、漏えいしても情報を読み取られないように保存データの暗号化をしておく。

 また、企業の役員や開発担当者はメール攻撃のターゲットになる可能性が高いので、セキュリティー担当者と相談し、使用しているパソコンの対策を万全にしておくことが重要だ。マルウェアに感染した時に備えて、パソコン端末だけでなくサーバーに監視装置を設置し、通信をブロックするといったセキュリティー対策も有効だ。

 怪しいメールは開かず、セキュリティー担当者に報告をするなど、個人だけでなく企業が一丸となって標的型メールの被害を防ぐことが求められている。

(ライター・中森勇人)

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