パリのリュクサンブール宮殿での松川るい氏と今井絵理子氏=松川るい氏のSNSから
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 自民党女性局のエッフェル塔写真の大炎上で、女性局長だった松川るい参院議員が辞表を出した。党本部はこれで幕引きというシナリオを描いていたようだが、SNS上ではいまだに炎上しており、さらには本人以外の関係各所にも“飛び火”しているようだ。

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「本来なら離党という話も出ていたが、松川氏は安倍派なので世耕弘成参院幹事長が調整に入り、局長の辞任で落ち着いた。これでけじめをつけ、収拾を図ったということだろう」

 と自民党の閣僚経験者はいう。

 松川氏らのフランス研修に対する批判が大きくなり始めた当初、自民党の対応は素早かった。

炎上案件は茂木幹事長主導で対応

 大阪選挙区の松川氏はもちろん、一緒に写っていた2人が大阪府内の市議だったということで、自民党大阪府連はその対応のための会議を2回開く予定を組んだが、

「2回の会議のうち、8月10日は『マスコミはクローズ』としたので、余計に注目を集めてしまった。そこに党本部から連絡があり、2回とも会議は中止し、松川氏の炎上案件は、党本部で茂木敏充幹事長主導で対応する、となりました」

 と大阪府連の幹部が話す。

「SNSに投稿した写真を撮影したのが、研修に一緒に行った松川氏の娘だったそうです。一緒に写っている2人の市議は松川氏に促されてポーズを作ったとか。2人の市議は決まった予定通りの行動をしていて、何ら変な意図はなく、松川氏の投稿のおかげで大炎上してしまった。『もらい事故で責めるのは』という声も出ていました」(同幹部)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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安倍派の研修に松川るい氏の姿なし?