マンガ/上大岡トメ
マンガ/上大岡トメ

「フェイスブックなどやってられない。あんなの自分の自慢ばかり」

 そんなふうに怒っている人って世の中にたくさんいる。

 たしかに見ていると、写真をアップして、

「こんなもの食べている」

「彼氏ができました」

「こんな人と出会いました」

「こんな仕事に行きます」

「子どもが大学に受かりました」

 など、自慢だと思えば自慢ばかりに見えるかもしれない。

 実際に、わたしも出張先などで美味しいものに巡りあったときなど、わざわざ写真を撮って、

「これ、すごく美味しいです」

「このお店、オススメです」

 と、アップしたりしている。

 別に深い意味もない。

「せっかくだから、いろんな人にもこの店を知ってほしい」

 という気持ちでアップしたりしている。

 そして、人がいろいろアップしているのを見ても、「自慢している」なんて思ったことなどなかった。

 それどころか、美味しそうな店などアップされていると、ご丁寧に、「この店どこだろう?」と、検索して、後日、その店に行ったりしているわたしがいる。

結婚した」

「孫が生まれた」

 などとアップされているのを見ると、わざわざ、「おめでとう」とメッセージするのも楽しみ。

 電車の中などの楽しみのひとつ。

 でも、世の中、そんな人ばかりじゃなかった。

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