「自慢ばかりでうっとうしいから、フェイスブックなんか見ない」

 と、いう人もあれば、突然、

「時間のムダなのでフェイスブックを辞めます」

 というメールをくれた人もいる。

 見るのも自由だし、辞めるのも自由なので、そんなことをいちいち言わなくてもいいのに……と、わたしは感じる。

 何よりも、どうして「自慢ばかり」と、感じるのか不思議だった。

「見たくなければ見なければいいだけなのに」

 と、不思議だった。

 でも、なんとなく、知り合いのこの一言で分かった気がした。

「自分がうまく行ってないのに、人の楽しそうな姿を見たらイラッとする」

 なるほど、そうだったんだ。

 その気持ちは、なんとなく理解できる。

 けれど、そんな自分になりたくない自分がいる。

 そして、気づいた。

 わたしは、「イラッ」としたくないんだということに。

 ごきげんに生きるためには、「イラッ」は邪魔。

 だって、「イラッ」としている自分が悲しい。

 だったら、人の楽しい姿を見てコミュニケーションのツールにしたほうが楽しい。

 実際、フェイスブックの楽しそうな姿を見て、その人に次に出会ったときに、

「この間、こんなこと書いてましたね」

 と、言うと話がはずむ。

 話がはずむと元気になる。

 結局、わたしにとってフェイスブックは、元気になるツールだったんだ。