ダイヤモンド社社長の石田哲哉に、デジタル有料版導入のための舵取りを頼まれ、ロイターから移籍した麻生祐司は、これまで別の局に所属していた週刊ダイヤモンド編集部とダイヤモンド・オンラインの編集部をまず統合しなくてはならないと考える。
さらにデジタル有料版の会員を増やしていくためには、あつまってくるデータを解析するデータアナリストが必要だ。麻生はデータアナリストを複数採用し、石田はテクノロジー全般をみていくチーフテクノロジーオフィサーを他社から引き抜いた。
組織の大改編を石田は決断し、ダイヤモンド・オンライン編集部と週刊ダイヤモンド編集部を統合、ダイヤモンド編集部とした。さらに、記事をさばいてだしていくためのデジタル編成部、顧客獲得のためのオーディエンス開発部などをつくり、新設のビジネスメディア局の下において局長を麻生にした。
統合編集部の編集長は、社内で有料デジタル版の研究をかねてからしていた副編集長の山口圭介が就任し、有料版のローンチは2019年6月に定められた。