爆買いが復活する?写真はイメージです。(gettyimages)
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 中国などからのインバウンド(訪日外国人)による〝爆買い〟が記憶に新しいが、コロナ禍による渡航規制で激減していた。だが、ようやくコロナ禍が明け、インバウンドによる消費が戻り始めている。特に、中国政府が日本などへの団体旅行を8月10日に解禁したことで、インバウンドで恩恵を受ける関連銘柄が市場で注目されている。投資情報会社フィスコのアナリスト、仲村幸浩さんに聞いた。

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 まず仲村さんが注目するのが、中古品買い取り販売のコメ兵ホールディングス。日本で販売されているブランドの中古品の品質がいいと、外国人に評判が高いという。新品に近いのに、比較的に安価で入手ができるため、中古品への関心が高まっている。インバウンドによる同社への恩恵は高いとみられている。

 ドラッグストアを展開するマツキヨココカラ&カンパニーにも期待しているという。訪れやすい都心に、店舗の多くを展開している。中国人の団体旅行客の来店が増えるとみられている。マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの経営統合による相乗効果が継続しているという。仲村さんは今後、さらに物流や顧客管理システムでの相乗効果が表れてくるのではないかとみる。

 土産物のお菓子などを手がける寿スピリッツも要注意な銘柄だ。中国などからのインバウンドが本格回復する前から、インバウンドの売り上げがコロナ前の水準に回復しているという。独自色の強い地域限定のブランド菓子などを手がけており、価格支配力が高いのが強みだ。コロナ禍に、好立地への出店を進めてきたのもプラスに働いていると、仲村さんは指摘する。

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