あとは準備の深さですかね。試合当日までにどれだけ準備をするか。これはどこのチームにも共通して求められることなんですけど、強いチームは「そこまでするか……」というくらいの準備をしています。
2012年の濟々黌(熊本)と鳴門(徳島)の試合だったんですけど、ショートライナーからのダブルプレーで濟々黌の攻撃が終わったんですけど、その間に“ルールブックの盲点”をつくような形で濟々黌が1点を入れるんです。
これは漫画「ドカベン」の35巻で取り上げられたくらい、いわばめったに起こらないプレーだったんですけど、濟々黌の選手はきちんとそこまで準備して、練習していた。だから、それを甲子園でも発揮できたんです。
準備というのはどこまでしないといけないのか。一つの真理として「そこまでするか……」までやり切っているから、堂々と大舞台に立てる。これは芸人にとっても、学ぶべきことが多いところだなと痛感しました。
あと、心構えというか、どういう選手が最後に結果を出すのか。それも高校野球から学びました。
今から6~7年前ですかね、智弁和歌山高校元監督の高嶋仁さんの講演会に行ったんです。そこで高嶋さんがおっしゃっていました。