当日、アパホテル ロンドン橋前店をシングル一泊朝食付きで予約して、そこで着替えてウェストミンスター寺院に向かいます。子供たちが「サムラーイ! ニンジャー! ハラキーリッ!」と寄ってくるのを「うるせえクソガキ! あっち行け、このチムチムチェリーどもっ!」と愛敬を振りまきながら、戴冠式会場へ。「三代目 チャールズ 英連邦王国 国王襲名披露宴会場」と墨黒々と記された大看板を横目に寺院内へ。ロビーは男性は岡田真澄さん、女性はデヴィ夫人みたいな人たちでいっぱい。気後れしながら「寄席関係者受付」で御祝儀を渡し記帳していると、落語協会会長の柳亭市馬師匠とバッタリ。「お疲れ様です」「余興で『俵星玄蕃』やってくれって頼まれてな」「凄いですねー」「王室から頼まれちゃなぁ、しょうがねえ(笑)」。日本からの落語家は私だけじゃなくてホッとしました。師匠の歌声がこだますると、割れんばかりの拍手と指笛。ウェストミンスター寺院はさながら雪降る本所松坂町の趣。国王のお祝いに華を添えておりました。
肝心の戴冠式は、ランニングにトレパン姿でバッキンガム宮殿をスタートしたチャールズさんが、沿道の観客に手を振りながらわずか2.3キロの距離にあるウェストミンスター寺院を23時間45分かけて目指します。ダレきった会場内に「まもなくチャールズ到着!」の知らせが入り、なにわ男子と芦田愛菜さんと徳光和夫さんと加山雄三さんと欽ちゃんがステージ上に勢揃い。ここでカンタベリー大主教の音頭で「負けないで」の大合唱。テープを切ると「国王、おめでとう!!!」の歓声とともに黒柳徹子さんから王冠の授与。国王の「コレカラモ、ガンバリマース! ハンシンファンハ、イチバンヤー!」の一声からの「サライ」©️弾厚作で一次会はお開きとなりました。