地震が起きた時に緊急停止したエレベーターに閉じ込められないための知識を、遊びながら学ぶことができるのは「地震のサバイバル」エリアだ。幼稚園のときから仲良しの友達と、親子2組で遊びにきたという大阪市平野区の女の子(8)は、「エレベーターで地震が起きたとき、近くの階に降りるために、全部のボタンを押したほうがいいことを、初めて知った!」とうれしそうだった。

「地震のサバイバル」エリアには、エレベーターの中で地震に見舞われた状況を想定した、体験型アトラクション(撮影/上田泰世)

「防災のサバイバル」エリアでは、大阪市西淀川区の男の子(8)と妹(4)が非常用持ち出し袋の中身の整頓にチャレンジ。2人で相談しながら、「すぐ使うもの」「重いもの」「軽いもの」を張り切って仕分けしていた。男の子は『山のサバイバル』をきっかけにサバイバルシリーズのファンになり、30冊以上読んだという。

非常用のリュックを整頓してみよう。チャレンジした男の子(8)は「大量に間違えちゃった~」(撮影/直木詩帆)

 会場10カ所にある科学知識が詰まったパネルを楽しんだのは、大阪市生野区の女の子(11)。漫画『はたらく細胞』(講談社)の影響で人体の勉強が好きだといい、「コロナウイルスやインフルエンザなど、いろんなウイルスがどんな形をしているか知ることができた」と満足そう。

 スタンプラリーもある。10作品分のサバイバル体験を済ませてスタンプを集め、見事「サバイバルキング」になった大阪府豊中市の男の子(7)を出口付近でキャッチ。「昆虫世界」で巨大カマキリを倒したことが印象に残っているといい、「サバイバルキングになれてうれしかった?」と聞くと、少し恥ずかしそうに「はい!」と手を挙げて答えてくれた。

小学3年生の2人組が、集め終わったスタンプラリーを見せてくれた(撮影/直木詩帆)

 会期は9月3日まで。アトラクションも展示も盛りだくさんで、混み具合にもよるが、すべて体験すると2時間程度はかかりそうだ。

「新型ウイルスのサバイバル」エリアでは、暗闇のなか、光るウイルスを避けて通り抜けるドキドキの体験ができる(撮影/上田泰世)
「超高層ビルのサバイバル」エリアでは、超高層ビルから脱出するため救命用具に飛び込むサバイバル体験!(撮影/上田泰世)
ビルの外壁でボルダリングをする、「ビルダリング」にチャレンジ(撮影/上田泰世)
「南極のサバイバル」エリアでは、流氷の上をホップ、ステップ、ジャンプ!(撮影/上田泰世)
氷河に現れる大きな割れ目「クレバス」。落ちないよう、慎重に進もう(撮影/上田泰世)
「台風のサバイバル」エリアでは、台風並みの瞬間最大風速を実際に体験できる。強風とミストにびっくり(撮影/上田泰世)
「宇宙のサバイバル」エリアでは、隕石や惑星の間を飛び跳ねる体験ができる。終わったらすぐ「もう一回!」と列に並ぶ子も多かった(撮影/上田泰世)

(生活・文化編集部 直木詩帆)

(c) Han Hyun-Dong/Mirae N/Ludens Media/朝日新聞出版

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