男の子の母親によると、ふだんから「科学漫画サバイバル」シリーズが大好きで、コラムまで熟読している。「いろいろな知識を吸収しているようで、なんでそんなこと知ってるの? とびっくりすることがあります。先日は、プラスチックが長期間分解されずに環境に残る話をしていて驚いたのですが、『ゴミの島のサバイバル』のコラムで覚えたそうです」。イベントを訪れる前の日には、「予習のためにこれ読んどき」と『ナイトサファリのサバイバル』を渡してくれたそうだ。

 会場には「ナイトサファリのサバイバル」のコーナーもある。ひときわ目をひくのは、大迫力の巨大ゴリラだ。喜んで駆け寄る子がいる一方、大阪市の小1の男の子(6)は、「こわいよ、近くに行くのヤダ」と涙目。同コーナーには大口をあけたワニとの記念撮影や、丸太を模した障害物をくぐり抜ける、アスレチックのようなアトラクションもあった。体験した兵庫県尼崎市の女の子(7)の感想は「ふわふわして気持ちよかった」。

不気味にそびえ立つ巨大ゴリラは、絶好のフォトスポットになっている(撮影/上田泰世)
「ナイトサファリのサバイバル」エリアでは、丸太を模したふわふわの遊具で、障害物の森を潜り抜ける体験ができる(撮影/上田泰世)

 会場の中央にそびえる「飛行機」の脱出シューターは、高さ約3メートル。機体へと続く階段をのぼると、緊急を知らせる赤いランプが点灯! モニターに映ったCA姿の女性から、飛行機が不時着したことを告げられる。スタッフに緊急脱出時の姿勢を教えてもらい、緊迫した雰囲気の中シューターの入り口をのぞくと、とにかく高い!

「飛行機のサバイバル」エリアの脱出シューター体験は、大人もハラハラドキドキ!(撮影/上田泰世)

 プールの飛び込み台でビクビクするような気持ちになりながら、思い切って滑り降りた。緊急脱出用のシューターは、手を前に出し前傾姿勢で降りないとスピードが出すぎるなどして危険だというが、実際に体験してみると、最初から最後まで姿勢を保ちながら滑り降りるのは意外に難しい。リアルに直面したくはないが、これは貴重な体験。大阪府高石市の女の子(7)は、一番好きな「サバイバル」シリーズのキャラクターが『飛行機のサバイバル』のニナだといい、「ハラハラして、一番楽しかった!」と話した。

各コーナーには、科学知識が詰まったパネルも用意されており、自由研究の素材にもなる(撮影/上田泰世)
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