炭治郎の“鬼滅の技”は、「水の呼吸」から生まれた。そして「炎の呼吸」との出会いによって成長し、“失われた過去”から「日の呼吸」を取り戻すことによって完成する。愛する者たちから贈られた言葉、大切な記憶、思い出、これらのかけがえのないものと引き換えに、炭治郎は強くなっていく。
ここからさらに炭治郎は仲間たちとともに過ごし、蟲柱・胡蝶しのぶの助力も得ながら、「音・霞・恋・岩・蛇・風」の柱たちからも、大いなる学びを得ていく。「柱稽古編」は戦闘シーンこそ少ないが、炭治郎の成長の物語に欠かせない内容が語られる。新シリーズで描かれる炭治郎と義勇の「水の呼吸」のエピソードによって、「炭治郎の原点」について、改めて考えることができるだろう。