■日常から役に染まる

――今、真臣になるためにやっていることは何だろうか。

松田:メンバーといる時、いつもはふざけるんですが、今は静かにしています。そういうみんなの輪から一歩引いた状態って真臣が無意識に作っている環境じゃないかなと思って。そこに自分を置いたときに、真臣が感じる「何か」を得られる気がする。メンバーには言ってないから、「なんか急にあいつ静かになったな」と混乱させているかもしれませんが(笑)、なるべく日常から役に染まりたいんです。

――自身が思う「俳優・松田元太」の評価と課題を尋ねると、いたずらっぽく笑った。

松田:評価は100点中2点です。これは「この先、伸びしろしかない!」とポジティブに捉える意味で。とにかく今は場数を踏んで経験を積みたい。それが課題です。俳優という入り口で僕を知ってくれる人が増えると、グループにも還元できる。自分だけのものではないという思いもあります。

 僕も佳子さんのように昔から人生計画を立てていて、「俳優として成功したい」もそのうちの一つ。他の内容は教えられませんけど(笑)、目標に辿り着けるように、これからもご縁をいただいてトライし続けたいです。

(構成/ライター・大道絵里子)

AERA 2023年7月31日号

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