山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師
山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師
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日々の生活のなかでちょっと気になる出来事やニュースを、女性医師が医療や健康の面から解説するコラム「ちょっとだけ医見手帖」。今回は「結膜炎」について、NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。

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*  *  *

 先日、結膜炎になりました。高校生の時に結膜炎を引き起こしてからというもの、目のトラブルを経験したことはなかったので、実に20年ぶりのことでした。

  気がついたのは、夕方5時ごろのこと。ジムで、筋トレとサイクリングを30分ずつ行い、帰宅してシャワーを浴びて洗顔しようとしたときでした。あまりの痛みにびっくりし、鏡を見てみると、白目の部分が左右どちらも真っ赤に充血していたのです。

 「結膜炎だ……」

 そう思った私は、その日の午前中、自宅近くのサロンで、まつげエクステをつけてもらったときに、液体が入ってきてとても痛かったことを思い出しました。その刺激で結膜炎になってしまった可能性があると思った私は、担当してくださった女性に連絡してみたのです。

 すると、「まつげエクステをした後、結膜炎になるのは、コモンなことよ。この目薬を使ってみるといいわ」と、アメリカの薬局で購入できる目薬の詳細が送られてきました。

 なんと、日本を代表する目薬ブランドの目薬ではありませんか。「それならきっと効きそうだ」そう思った私は薬局に直行し、おすすめされた目薬を購入しました。

 ゴロゴロするような異物感と、ジュワッとした熱感や痛みも感じるようになっていたので、さっそく、購入した目薬を両目に点眼しました。症状が改善することを願い、点眼を続けることにしました。

 翌日には、目の充血がやや改善。2日後には、充血がかなり改善したのです。3日後には、異物感や熱感が消失し、4日後には、充血も症状も消失し、完治することができました。悪化するようだったら医療機関を受診しようと思っていましたが、その必要もなく済んだのでよかったです。

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アメリカの薬局では結膜炎の目薬をよく見かける