その日のうちにシェルターにお邪魔してみたら、何とお父さんの膝に“速攻”で乗った猫がいて……それが「まるお」です。
お父さんは「初対面で膝に乗るなんて!」と心を打ち抜かれ、もうご満悦。あんな嬉しそうな顔を見たことがありませんでした(笑)。
そのまま申し込みをし、トントンとトライアルが決まりました。家に来てからも、「まるお」はお父さんの膝に率先して乗るので、「お前は最高の猫だ」なんて言ってました。
でも先住猫にとっては、「まるお」の存在が青天の霹靂です。そのあとちょっと心配なことが起きました。
■ショックで片目をつむった先住猫
我が家は1階に家族の寝室、2階に(先住)猫が過ごすリビング、3階に屋根裏のような部屋があります。その3階の部屋にケージを置いて、「まるお」に過ごしてもらうことにしました。
「まるお」はわりとすぐ慣れて、ご飯も食べて、1~2日してケージから出すと部屋をうろうろ。2階にいた猫たちは「猫が来たの?」「どんな子?」と興味津々で階段をあがっていったので、3日めくらいにドアをそっと開けてみました。
「アメリ」は猫が好きなので、自分から近づいていって、とくに問題はありませんでした。でも、「もふたろう」は、「まるお」の姿を見たとたん、聞いたことのないような大きな声をあげて、さらに、うううと唸って。こんな声を出すんだと驚きました。
そして、その後、「もふたろう」が、片目をつぶるようになってしまったんです。目やになどはないのですが、ぴくぴくさせて時々、片方の目を閉じるのです。
調べると、猫はストレスを受けるとそうなることがあるとわかりました。「まるお」がいないところでも、「もふたろう」は、ううう、と唸っているので、これはよほどのことだな、と思いました。もっともこの5年の間「アメリ」と姉弟のように育ち、のんびりした生活だったので、混乱したのでしょう。雄同士、大丈夫かな、と心配したのですが、やはり、という感じでした。