●「つかるだけ入浴法」にはこんなメリットも
洗わない ➡ 美肌を損なう洗浄時の肌への摩擦を軽減
湯船につかる ➡ ストレス発散を兼ねてリラックスできる
10分ほどつかる ➡ 血行がよくなり、新陳代謝が促進される
ただし、皮膚に疾患がある方や、皮膚科を受診されている方は、医師のアドバイスに従い、症状を悪化させない入浴を心がけてくださいね。

なぜ「つかるだけ」で美肌に?

入浴時に、ボディシャンプーやボディソープなどでしっかり体を洗うことは、私たちにとって長年の常識でしたが、2007年頃から「洗浄剤を使うのは最小限にして、しっかり保湿する」というスキンケアが、医師の間でも広がり始めたことが、大きく影響しているといえます。
皮膚の汚れはほとんどが水溶性で、そうでない汚れも3〜4日すればお湯で洗い流せるので、毎日きちんと入浴(湯船だけでなくシャワーでもOK)していれば、清潔を保てるというわけ!
逆にしっかり洗い過ぎてしまうと、肌の保湿に必要な皮脂や皮膚常在菌までも落ちてしまう※というから驚きです。
※「日本経済新聞」電信版(2014年2月2日)より

“かくれ乾燥肌 = インナードライ肌”にもおすすめ!

ところで、“インナードライ肌”という言葉はご存じですか?
これは、皮膚の表面がテカるほど皮脂が分泌されているのに、皮膚の内側は実はカラカラに乾いている“かくれ乾燥肌”を指します。よく知られる脂性肌、乾燥肌、敏感肌に並ぶ肌質のひとつとされています。
こうした人が注意したいのは、表面の皮脂に気を取られるあまり、脂性肌のようなケアをしてしまうこと。そうした人は気づかないうちに、
肌をテカリを取ろうとゴシゴシ洗ったりしてしまう ➡ 逆に皮脂が多く分泌され、皮膚の内側が水分を取り込みにくくなってしまう ➡ さらに内部乾燥が進んでしまう ……
こうした悪循環を招いている可能性があるんです。
インナードライ肌になる原因はいろいろありますが、「つかるだけ入浴法」では、そのひとつである洗い過ぎや肌への摩擦を減らせるので、肌状態が改善する場合もあるのです。「しっかり洗ってスキンケアをしているのに肌の状態が安定しない……」と悩みを抱えている方は、試してみてはいかがでしょう。

すぐ始められて、すぐやめられる!

このように、メリットいっぱいの「つかるだけ入浴法」ですが、特別な準備をしなくてもすぐに始められる点も、大きな魅力といえます。気になる人ぜひ気軽に試してみてくださいね!
ただし、肌質は千差万別ですし、この季節は肌がデリケートにもなっているので、「自分には合わないかも?」と思ったら、すぐにやめることが大切です。