STAP細胞事件は、「科学」に対する社会の信頼を大きく揺らがせた。研究の現場では今、何が起きているのか。本書は東大を退官した医学研究者が、「真理追究」というより「生活の手段」という側面から科学にスポットを当て直したものだ。 マスコミが報道するのは、傑出した研究業績を上げた人か、スキャンダルにまみれた研究者か、どちらか。しかし、そのいずれも「両極端」と著者は言う。科学といえど、一種の競争社会。…

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