――日本も能力重視型に切り替えた方がいいと思いますか?

山崎 そこは難しくて、極端なジョブ型採用だと評価項目はほぼ能力だけになりますが、日本のポテンシャル型採用(将来性を重視した採用方法)なら、常識力とかコミュニケーション能力とか、いろんな評価項目があってチャンスが広がると思うので、一概に悪いとは言えないと思います。ただ、服装の細かいマナーやお化粧がどうということに関しては、何かズレているように感じます。

――山崎さんが言うように、学生自身が気にしすぎている側面もあるのでしょうか。女性のお2人はどう思いますか。

桃山 私はもともと金髪で、就活前は金髪で通したいと思っていました。でも、ウェブテストを受けたり、エントリーシートを書くうちに、やっぱり社会って「カタいんだな」って。

――現実が見えた瞬間があったんですね。

桃山 私の個性よりも、社会に沿うことを求められていると強く感じました。あとはやっぱり、社会人の大人ってこうだよねっていうイメージがありましたから、そこに合わせていく形で結局は黒髪にしました。ただ、私は明るい性格がウリなので、もうちょっと明るい色の髪のほうが個性が出せるのにとも思っていました。

殿間 私も黒髪にしました。私は「見た目」をどうするかについては、自分の中で優先順位は高くありませんでした。でも、やはり周りと同じにしないと、という気持ちはあったと思います。それと、志望先が接客をする仕事だったので、派手な格好は良くないなとか、自然とその職場のイメージに合わせていきました。ただ、金髪はさすがに派手過ぎだとしても、少し茶色いだけでもダメとされてしまうのか。髪の色が黒かちょっと茶色かどうかで、人をそこまで判断できるものなのかなという疑問は持っています。

――女性のお2人はこう話していますが、山崎さんは今後日本で就活するとき、本当に髪形や服装などの見た目を意識せずにのぞめる?

山崎 服を追加で買うのは嫌ですよね……でもベンチャーを受けるときはもうちょっとおしゃれな服を買わなくてはと思うのかも。あと、スーツの流行の移り変わりが早いのは何とかしてほしい。安くないですからね。

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