お笑いコンビ・アンガールズの山根良顕さんは、育児歴8年の父親でもある。育児情報番組の出演やチャイルドカウンセラー資格の取得などを通して、子育てに向き合ってきた。今年4月、当時7歳の一人娘がオーストラリアへ2年間の英語留学に発った。本人の希望を通す思い切った決断の背景には、山根さんの子育てへの思いがあった。
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――娘さんがオーストラリアに発って2カ月ほどになります。
出発の前日、「仲のいい友達ができるかな」と泣いていた娘でしたが、初日でそんな不安は吹っ飛んだようです。奥さんもついていったんで、僕は思いもよらない一人暮らし。これまで娘を中心に回っていた生活のリズムを崩さないようにするのが大変です。1人前の自炊はなかなか難しくて、たくさん作ってしまったカレーを小分けにして冷凍したりと、独身時代を思い出しながらやっています。正直寂しいですが、娘と奥さんの頑張りに力をもらっています。
――7歳での留学には驚きです。以前から英語を学ばせていたのですか。
日本人が経営する、英語教育専門の幼稚園に通わせていたんです。日本人の先生もいますが、園内では英語を使うという決まりがあって。日々楽しく過ごすなかで、娘の英語への興味が深まったのかなと思います。
――子育ての方針として、英語に力を入れていたのですか。
親が子どもにしてあげられることなんて限りがあると思うんですが、人生の選択肢を増やしてあげるにはどうしたらいいか。英語もいいかもね、と奥さんと話し合ったんです。将来役に立つかもしれない、と。
奥さんが英語を話せるということもあります。ワーキングホリデーで外国に滞在したり、仕事で海外へ行ったりしていたので。さらに国際化は進むだろうから、子どもにも英語を、という思いがありました。
――自宅でも英語に取り組んでいたのでしょうか。
意味を理解していたのかわからないんですが、ディズニーのアニメを英語でよく見ていたんです。子どもって雰囲気をつかんで楽しむことが上手ですよね。YouTubeで英語のアニメを見ていると思いきや、ロシア語とかスペイン語だったりすることもある。大人のように変に構えないので、慣れが早いのかなと思います。