株主総会の会場モニターに映るバフェット氏(左)と盟友マンガー氏=尾藤さん提供
株主総会の会場モニターに映るバフェット氏(左)と盟友マンガー氏=尾藤さん提供

 バブル後最高値を更新し続ける日経平均株価を見て、株式投資を考えたり、保有する銘柄を見直したりしている個人投資家も少なくないだろう。でも、相場は気まぐれ。振り回されて、むやみに損をするのは避けたい。そんなとき、これまでに何度もピンチを乗り切り、大きな資産を築いてきた米著名投資家のウォーレン・バフェット氏から学ぶべきことは多いという。

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「投資手法はもちろんですが、バフェット氏からは良い生き方を学びたいという思いも強いですね」

 こう話すのは、「びとうファイナンシャルサービス」(東京都港区)代表の尾藤峰男さん。

「投資の神様」とも呼ばれるバフェット氏は今年4月、日本の大手総合商社5社の株式保有比率を高めたことを明かし、大きな話題となった。これがきっかけとなり、日本株が勢いを増したともいわれている。6月19日には、大手総合商社5社の株式保有比率をさらに高めたことも伝わった。

 前出の尾藤さんは、バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの株主総会に、2014年から毎年参加しているという(20年と21年はオンライン参加)。

 今年の株主総会は5月6日、バークシャーが拠点を置く米中西部・ネブラスカ州のオマハで開かれた。尾藤さんは、その数日前に渡米。ニューヨークなどで用事を済ませた後、当日の早朝4時(現地時間)から株主の列に並び、同7時の開場を待ったという。

「早い人は深夜2時から並んでいたそうです。夜明け前のまだ暗いうちから人の列ができるのは、できるだけいい席を確保したいからでしょう。今回は会場には米国のほか、日本や中国、欧州など世界中からコロナ前と同水準の4万人の株主らが集まりました」(尾藤さん)

 総会の開始は午前8時半。目玉でもある、バフェット氏やその盟友チャーリー・マンガー氏らが登壇して株主と直接やり取りする質疑応答は同9時半から始まった。この株主との対話は午前の部と、昼の休憩をはさんだ午後の部を合わせて計5時間以上にわたる。株主の質問に一つひとつ丁寧に答えるバフェット氏の姿が印象的だったという。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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「日本への投資は終わったわけではない」