また、橋下氏は4月26日、今春に政界を引退した前大阪市長の松井一郎氏との対談をYouTubeでライブ配信した。
「『維新政治塾』ありますけど、僕らでもやりませんか。若手の政治家を養成して」
と橋下氏が呼びかけると、松井氏もそれに応じていた。政治への情熱を感じさせるともいえる内容だった。
維新や都民ファーストの議員は、橋下氏と小池知事の“同盟”についてどう考えているのか。
ある維新の国会議員は、
「今、維新は衆参合わせて60人ほどの議席です。昨年夏の参院選、今年の統一地方選などで高く評価された結果とはいえ、政権交代にはとても届かない。党幹部は3回の衆院選で政権交代と言っていますけど、早いに越したことはないです。創設者の一人、松井一郎前代表が去り、大きな看板がなくなった今、もし小池知事という顔も加わって橋下氏が政界復帰するなら、1回の選挙で政権交代も可能かもしれません」
と歓迎ムードだ。
都民ファーストのある都議は、
「維新は国会議員が60人以上もいて、こちらは小池知事だけが衆院選に出馬ということでは政権交代はできません。当然、維新と選挙協力して、小池知事が独自で擁立する候補者も必要となってきます。豊島区長選でも、最終日の4月22日に小池知事が入って圧勝しています。まだまだ小池旋風は健在です」
と期待する。
ただ、小池知事は、同じ日に衆院補選・和歌山1区の自民党候補の応援にも入っていた。党県連会長でもある二階俊博元幹事長からの要請だった。
小池氏はマイクを手に、「二階先生ともども、一緒に応援に来ました」などと演説し、1500人の聴衆を沸かせた。
二階派の国会議員は、
「補選最終日に小池知事を動かせるのは、さすがは二階会長。うちの派閥も二階会長が元気とはいえ、そろそろ後継者を、という話もある。小池知事が国政に戻れば、あの人気も相まって、後継の“有資格者”となるのではないか。維新と組むより、派閥のトップとなって自民党総裁選に打って出るほうが現実的だ」
との考えを打ち明ける。