ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮像したイータカリーナ星雲。「宇宙の絶壁」と呼ばれるこの領域は、若い星が形成される星雲「NGC 3324」の端に位置する (c)NASA, ESA, CSA, STScI
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮像したイータカリーナ星雲。「宇宙の絶壁」と呼ばれるこの領域は、若い星が形成される星雲「NGC 3324」の端に位置する (c)NASA, ESA, CSA, STScI

 その星が寿命を迎えて爆発すると、それら元素は拡散して宇宙を漂い、やがてその元素を材料にして、また新たな星が生まれる。こうした宇宙の営みが繰り返される間に、やがて生命が誕生した。つまり、私たちの身体は、かつてどこかに存在した恒星の内部で生成された元素でできているといえる。

 宇宙望遠鏡がはじめて打ち上げられた1960年代以降、新たな星や天文現象が、急速な勢いで次々と発見されてきた。しかし、それは単なる天体の発見に留まらない。歴代の宇宙望遠鏡の観測から得られたデータを詳細に分析することによって、私たちはいま、「地球はどのように生まれたのか」「宇宙はなぜ誕生したのか」「私たちはどこから来たのか」ということさえ、知ろうとしているのだ。

(ライター 鈴木喜生/生活・文化編集部)

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