「そうであるなら、子どもが残虐な動画を見ようが見まいが、そもそも殺人を犯そうという気持ちが醸成される社会そのものが問題です。そうした動画を見たとしても、身近なオピニオンリーダーである親や教師など、いろいろな人とコミュニケーションして感情を中和できる環境を社会全体でつくることが大切。家族であったり学校であったり、社会全体で取り組むべき課題です」
動物虐待もまた、あってはならないことだ。動物は言葉をしゃべらない。「助けて」と言えない。社会で、法律で、動物を命ある存在として守っていく仕組みをつくっていかなければいけない。(編集部・野村昌二)
※AERA 2023年6月5日号より抜粋