今年、結成50周年を迎えたTHE ALFEE。高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢の3人が大学で出会ったのは、1973年のことだ。以来、活動休止やメンバーチェンジもなく、絶え間なくシングルやアルバムを制作、コロナ禍においては配信を駆使し、常にライブを止めず敢行してきた。その公演回数はじつに2800回超。「現役を続けていることがいちばんの強み」「バンドは長く続けることに矜持がある」と語る彼らの50年は──。
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――結成から50年。解散の危機はなかったのだろうか? 調べてみると「坂崎が蛇を飼ったら解散」という記事を発見した。
坂崎:それはネタなんですけどね(笑)。僕が蛇を飼ったら解散ということになっていますが、「アシナシトカゲ」ならいいかなと。
高見沢・桜井:(蛇と)一緒だよ!(笑)
坂崎:一緒じゃないんだよ! 蛇とトカゲなんだから。トカゲは尻尾が長くて蛇は尻尾が短いんだよ。
高見沢:蛇は全部が尻尾じゃないんだ?
坂崎:そう、ずーっと内臓があって、お尻があって、その先が尻尾なの。
高見沢:尻尾が短いんだ。
坂崎:蛇は餌をのみ込んで3日、4日かけて消化してる。
高見沢:トカゲはふつうの爬虫類だよな。
坂崎:だから食べたらすぐに便になる。
桜井:ふっ(笑)。まだ続くの?
坂崎:あと、まぶたがあるのがトカゲで、基本的に蛇にはない。だから蛇の風貌は怖く見えるんです。ということで「アシナシトカゲ」は許してもらえるかなと。
――坂崎は爬虫類や熱帯魚の飼育のほか、和ガラス、カメラなど多彩な趣味を持つことで知られるが、高見沢と桜井の趣味は?
高見沢:坂崎は器用だから多趣味だけど、俺と桜井はそんなに器用じゃないので、バンド以外に熱中できるものがなかった気がしますね。
桜井:コロナ禍で2年間もコンサートツアーができなかった時期も、趣味でもあったら有効に活用できた気がしますけどね。
高見沢:僕はコロナ禍だからこそ、楽曲の創作活動に励んでいました。アルフィーが趣味だっていうと、不思議に思われますが、僕にとってはいたって普通のことなんです。