ミッツさんを中心に和恵さん、メイリーさんとの軽妙なトークもライブの見所(撮影/伊ケ崎忍)
ミッツさんを中心に和恵さん、メイリーさんとの軽妙なトークもライブの見所(撮影/伊ケ崎忍)

 ミッツ・マングローブ、ギャランティーク和恵、メイリー・ムーによるユニット「星屑スキャット」が歌い上げるのはドラマチックな歌謡曲の世界。洗練されたハーモニーと煌びやかな衣装、華やかなステージングは、結成から18年を経て、さらに艶やかさを増している。

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 ソロシンガーとして活動していた3人が「星屑スキャット」を結成したのは2005年のこと。新宿2丁目でのライブから人気に火が付き、12年にCDデビュー。ライブだけでなく、テレビの歌番組への出演など、活躍の場が広がっている。5月からは「023」と名づけたツアーも始まった。

──昨年12月、「駅」と「TATTOO」をカップリングした新作シングルを発表されました。新たな挑戦の一つでしょうか。

ミッツ・マングローブ(以下、ミッツ):周りの環境が豪華にはなっていますけど、基本的に3人がやっていることは、星屑スキャットを結成した18年前から変わらないです。ユニットを続ければ続けるほど、変わっていないことを感じます。

ギャランティーク和恵(以下、和恵):「TATTOO」はライブでよく歌っていました。歌謡曲にはたくさんの素晴らしい曲があって、その中から私たちが選ぶときは、「この曲が歌いたい」とか、ライブでのセットリストのバランスとか、いろいろな要素が関係してきます。「駅」と「TATTOO」は、ちょうど音源化するタイミングでした。自然とカップリングされた感じです。

──ライブと録音では、歌い方を変えることはありますか。

メイリー・ムー(以下、メイリー):違う感性で歌っていますね。赤ワインをイメージしていただければ、わかりやすいかもしれません。きれいなボトルに詰めてお届けするのがCD。ボトルを開けてワインの香りが空気に触れて、どんどん開いていったり、グラスに注がれた色を楽しんでいただくのがライブ。ライブのほうが、瞬間にしか味わえない楽しさを「どうぞ召し上がれ」という感じでしょうか。

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