幽霊も山ほど出てきた。直木に先輩風を吹かす霊・樋口（板倉俊之）。自分が起こした交通事故の遺族に謝罪したい霊・弥生（菊地凛子）。何か思い残すことがある者たちは現世にとどまり、幽霊となるらしい。
ただ直木が巻き込まれた事件（少女売春組織がからんでいる）、他にも殺された人たちがいるのに、彼らは霊にならずあっさり成仏？ 殺されたけど思い残すことなし？
一方、追い詰められた良々の前には、かつて世話になった広田勝（春風亭昇太）の霊が急に出現。これは良々の罪悪感による「マボロシ～」かもしれないけど、幽霊になるならないのサジ加減がいまいち謎よ。
さて自分を殺した犯人も突き止め、もはや心残りも無く消えていったと思われた直木。が、翌朝復活。しかも実体化。服も着替えてた（霊は死んだ時のままの服装）。
なに、これ、成仏後のワンチャンサービス？ やたら多いな、霊設定の後出しじゃんけん！
ま、とはいえ最後はみんな、バカリズムが受付係やってる死後案内所で来世サバになるとか言われるんだね（「ブラッシュアップライフ」より）。
カトリーヌあやこ／漫画家＆TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV！」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」（新書館）など
※週刊朝日 2023年3月31日号
［AERA最新号はこちら］
