4年前に発生した東日本大震災後、首都圏を中心に「計画停電」が実施されたことを覚えていますか?
あの時、街中の雑貨店の店頭から消えたのが、部屋に明かりを灯す「キャンドル(ろうそく)」。どこのお店へ行っても、キャンドル売り場の棚は空っぽで、多くの人から「困った!」という声が聞かれました。
そこで今回は、家庭で簡単にできる「廃油キャンドル」の作り方をご紹介します。調理で使用した廃油を捨てずに済むうえ、色や香りをつければオリジナルのマイキャンドルができるので、ぜひお試しあれ!

手作りキャンドルは熱い油を使うので、火傷をしないように十分に注意しましょう
手作りキャンドルは熱い油を使うので、火傷をしないように十分に注意しましょう

環境にも優しくてエコロジーな手づくりキャンドル

「廃油キャンドル」は、天ぷらやフライに使った食用油を再利用して作ります。これまで捨ててしまっていた廃油がリサイクルできるので、環境にも優しくてエコロジー。
廃油を捨てる際に固める市販の凝固剤があれば、あとは身近な材料で簡単に作れます。クレヨンでカラフルに色づけしたり、アロマオイルで香りをつけたり、好みに合わせてアレンジできるのも魅力です。
暮らしを豊かに彩り、停電時には貴重な明かりにもなる手づくりのマイキャンドル。ぜひ、ご家庭で作ってみてはいかがですか?

「廃油キャンドル」の材料・作り方

【用意する材料】
廃食用油 200ml
市販の廃油凝固剤 60~80グラム(指定量の1.5~2倍の量)
ガラスの空きビン(ジャムなどのビンでOK)
芯(太めのタコ糸)
割り箸
好みのカラーのクレヨン 1本
好みの香りのアロマオイル 数滴
【作り方】
1・油濾し紙やコーヒーのペーパーフィルターなどで、使い終わった油を数回(2~3回)濾す。
2・濾した油を80~85℃に温め、廃油凝固剤と細かく削ったクレヨンを加えて、ゆっくりかき混ぜながら溶かす。
3・完全に溶けて油がサラサラになったら空きビンに注ぎ、少し冷めてからアロマオイルを数滴たらして軽く混ぜる。
4・割り箸にはさんだタコ糸をビンの底までたらし、そのままタコ糸をまっすぐに固定させて(割り箸をビンの口に掛けて)冷ます。
5・完全に冷めて固まったら、タコ糸の上部をカットして出来上がり。
【ワンポイント・注意点】
油に不純物が混じっているとススや匂いが出やすいので、必ずよく濾してから使いましょう。同様に、クレヨンやアロマオイルが多いとススが出やすくなりますので、やや控えめに入れるのがオススメです。
熱い油を扱う際には軍手などをして、火傷をしないように十分注意してください。