関東は、あす10日以降も前線や湿った空気の影響で雨が降りやすいでしょう。次のまとまった雨は、週明けに南部沿岸が中心となりそうです。来週の後半は、梅雨の晴れ間で気温が高くなる予想で、熱中症に注意が必要です。
次のまとまった雨はいつ?
関東は、昨夜(8日)からきょう(9日)にかけて、前線や低気圧の影響で、降りはじめからの総雨量は所々で50ミリを超え、神奈川県箱根町では140ミリを上回りました。
関東では、この先しばらくは、前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多い予想です。次に雨が多くなる可能性のあるタイミングは、来週月曜日(12日)から火曜日(13日)ごろにかけてとみられます。台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、南部の沿岸を中心に雨量が多くなるおそれがあります。これまでの雨で地盤が緩んでいる所や、先月の地震で揺れの大きかった所などでは、特に注意が必要です。
来週後半は梅雨の晴れ間も
来週の後半、木曜日ごろからは、前線が本州の南に下がる予想となっていて、関東では日差しが出る見込みです。梅雨の貴重な晴れ間となるでしょう。洗濯物など外干しをできるチャンスですが、前線の位置によっては曇りや雨の天気となることもあります。日々の気象情報を確認するようにしてください。
気温上昇で真夏日も 熱中症に注意
最高気温は、水曜日ごろかけては、25度前後の所が多いでしょう。極端な暑さでなくても湿度が高く、蒸し暑く感じられそうです。風通しの良い服装などでお過ごしください。
木曜日以降は、グッと気温が高くなり、広く真夏日一歩手前の暑さとなるでしょう。内陸部では30度以上の真夏日となる所もありそうです。こまめな水分補給と休憩を心掛けてください。
あると便利 熱中症対策グッズ
熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。