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東海地方では雨のピークは過ぎましたが、静岡県では、土砂災害に引き続き注意してください。来週前半にかけて、梅雨前線や台風周辺の湿った空気の影響で、梅雨空が続く見込みです。土日のお出掛けは、最新の気象情報を確認するようにしましょう。

静岡県では土砂災害に引き続き注意

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静岡県では、きょう9日昼前まで活発な雨雲がかかった地域がありましたが、14時現在、雨雲は東へ遠ざかっています。東海地方では、静岡県を中心に大雨となりました。
きのう8日からの降り始めからの雨量は、きょう9日14時までで多い所では、伊豆市(天城山)で209.0mm、御前崎市で156.5mmを観測しています。また、静岡市(駿河区)でも101.0mmを観測するなど、静岡県の多くの地域で100mm以上の大雨となりました。土砂災害警戒情報は解除されましたが、雨がやんだ後も、土砂災害に引き続き注意してください。
今夜にかけては、雨を降らせた前線は一旦、陸地から離れるため、雲が多いながらも晴れ間はあるでしょう。

土日は梅雨空

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【10日(土)】晴れ間は長続きせず、あす10日は、梅雨前線が再び北上してくる見込みです。東海地方は朝から雲が多く、三重県南部や静岡県の沿岸地域など太平洋側では、午前中から雨の降りだす所がありそうです。大雨の心配はないでしょう。名古屋市内も、にわか雨の可能性があるため、折り畳みの傘があると安心です。
【11日(日)】前線上の小さな低気圧が東海地方の沿岸を通過する見込みです。また、あす10日よりも、湿った空気が入りやすいため、太平洋側の地域を中心に雨脚が強まる所があるでしょう。局地的な大雨に注意してください。

2日から3日にかけての記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があり、きょう9日も大雨となった所があるため、少しの雨でも土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。土日のお出掛けは最新の気象情報を参考に、危険な場所には近づかないようにしましょう。

土砂災害の前兆

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

来週前半は台風3号の動きに注意

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台風3号の今後の動きにもよりますが、13日(火)頃まで、台風の北上に伴って、台風周辺の湿った空気の影響を受けやすいでしょう。東海地方では、雨の降りやすい日が続く見込みです。
台風は、日本の南海上の離れたところを東寄りに北上していくため、直接的な影響はないでしょう。台風の動きによって、大量の湿った空気が流れ込むことがあれば大雨になる可能性もあります。今後の台風の動きに注意してください。

来週中頃からは、梅雨前線は次第に南海上の離れた所に停滞する見込みです。このため、梅雨の晴れ間が続き、後半ほどよく晴れそうです。14日(水)頃から、最高気温が30℃以上の真夏日となる所が多くなるでしょう。連日厳しい暑さとなるため、熱中症や体調管理に気をつけてお過ごしください。