夜間の高速道路は昼間にはないメリットがあるため、あえて夜に走行するという方も少なくありません。ただ、夜間の高速道路は昼間よりも視界が悪くなるため、より細心の注意を払って運転する必要があります。

今回は、夜間に高速道路を走行するときの注意点や安全に走行するためのポイント、夜間に高速道路を利用するメリットについて解説します。

夜間に高速道路を走行するときの注意点

夜間に高速道路を走行する際に、特に注意したいポイントを3つ紹介します。

■1. 昼間よりもスピードを抑える
夜間の高速道路は視界が悪く、昼間よりも遠くを見通しにくくなります。

昼間と同じスピードを出して走行すると、カーブや前方の車に気づくのが遅れてしまうこともありますので、夜間はスピードを抑えて走行しましょう。

■2. 車間距離を多めにとる
前述の通り、夜間は視界が悪いぶん、前方の障害物の視認が遅れる場合があります。特に車間距離を詰めて走行していると、前走車が前方のカーブや渋滞に気づいてブレーキを踏んだとき、すぐに対応できずに追突してしまう危険性があります。

夜間は昼間よりもさらに車間距離をあけて走行することを心がけましょう。

■3. 路肩停止車に注意する
高速道路の本線上は基本的に路肩での停止は禁じられていますが、事故や故障などやむを得ない事情で停車せざるを得ないときもあります。本線上で停止する場合は三角形の表示板(停止表示板)などを置いて、周囲に停止中の車があることを周知させる義務がありますが、事故や故障が発生した直後だと、停止表示板が設置されていないこともあります。

特にエンジンを切った状態で停止している車はテールランプが点灯しないため、後方からの視認が遅れる傾向にあります。

夜間に高速道路を走行する際は、路肩に停止している車があるかもしれないという認識を持って運転した方がよいでしょう。

夜間に高速道路を利用するメリット

夜間の高速道路の運転には十分気を遣う必要がありますが、そのぶん、昼間に比べて以下のようなメリットがあります。

■深夜割引が適用される
一部を除く全国の高速道路では、ETC利用車を対象に、深夜帯の高速道路の料金を割引する「深夜割引」を実施しています。

毎日午前0時~午前4時までの利用料金が通常より30%も割引されるため、昼間に走行するよりも高速道路の利用コストを大幅に節約できます。[注1][注2][注3]

■昼間よりも空いている
高速道路に限った話ではありませんが、夜間は昼間よりも走行車の数が減る傾向にあります。渋滞に巻き込まれにくくなるのはもちろん、対車の追突事故や接触事故のリスクも必然的に少なくなるところが利点です。

ただ、夜間の走行は視界が悪くなりますので、空いていたとしてもスピードの出し過ぎには十分注意しましょう。

[注1]NEXCO東日本:ETC深夜割引

[注2]NEXCO中日本:深夜割引

[注3]NEXCO西日本:ETC・割引情報

夜間に高速道路を安全に走るためのポイント

夜間に高速道路を安全に走行するために押さえておきたいポイントを2つ紹介します。

■早めに休憩を取る
夜間走行は昼間よりも緊張を強いられるぶん、心身ともに疲れやすいと言われています。SAやPAがあったら早めに休憩を取り、疲労を溜め込まないよう工夫しましょう。

あらかじめ走行する高速道路の情報をチェックし、どのSA、PAで休むか計画しておくと、気分的にも楽になります。

■状況に応じてハイビームとロービームを切り替える
乗用車のヘッドライトは、下向きに照射するロービームと、上向きに照射するハイビームを任意で切り替えることができます。ロービームが照らせるのは車の前方約40mほどですが、ハイビームにすると前方約100mまで照らすことができるため、より遠い位置まで視認しやすくなります。[注4]

夜間は周囲の視界が悪くなりやすいので、ハイビームを上手に活用してなるべく視界を明るく保つ工夫を取り入れましょう。

ただ、ハイビームにすると前走車や対向車のドライバーに直接ライトが当たり、目をくらませてしまうおそれがあります。そのため、夜間の高速道路を走行する際は、基本はハイビームにし、前走車や対向車(中央分離帯がない場合)が来たときはロービームにするなど、適宜切り替えて運転することをおすすめします。

[注4]JAF(日本自動車連盟):[Q]夜間走行時のヘッドライトはハイビームが基本?

夜間に高速道路を利用するときは天気にも注意しよう!

夜間に高速道路を利用する際は、当日の天気にも十分注意する必要があります。夜間で視界が悪くなっている上に、雨や雪の影響で路面の状態が悪化していると、スリップなどの事故が起こりやすくなるためです。

夜間に高速道路を走るときは、事前に現地の天気と路面の状態をチェックし、安全に走行できるかどうか確認しておくことをおすすめします。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、全国の高速道路の気象影響リスクを表示する「道路の気象影響予測情報」をWeb上で公開しています。一目で高速道路の気象影響リスクを確認することができますので、これから高速道路を走行する予定のある方は、現地に行く前にtenki.jpの道路の気象影響予測をぜひ参考にしてください。