「CINEMAS+」(2017年2月1日配信)では、「自身にとって笑いとは何か?」という質問に、しゃべりがうまいほうではないが、言葉で笑わせることが難しくても、表情やしぐさでも笑わせることができると、キッパリ。そもそも、人が笑顔になる瞬間が大好きで、人が笑っているのを見ると安心するという。顔芸で勝負しようという心意気が強く、その芸風が研ぎ澄まされてきたことで、このところ勢いが増しているのかもしれない。
また、「CHANTO WEB」(22年10月10日配信)では、事務所に所属してから1年経たずにヒットしたが、手探りでうまく立ち振る舞えず、精神的にもつらくネタに集中できない時期があったと回想。一方、「芸歴が長くなってようやく気づけたことがたくさんある」とも語っていた。早いブレークから経験を重ねたことで、次第に安定感が生まれ、視聴者も安心して見られる芸人に成長したのかもしれない。私生活では2児の母だが、芸風とのギャップも魅力のひとつになっているのだろう。
■難攻不落の企画で唯一成功
「見た目とは裏腹に非常にストイックなところもあります。5月には自身のブログで、『ベストボディ・ジャパン2023金沢大会』のウーマンズクラスで5位に入賞したことを報告。産後太りからの一大決心だったそうで、トップボディービルダーの嶋田慶太氏の筋トレを週2回、ビリーズブートキャンプの有酸素運動をほぼ毎日やっていたそうです。決めたら徹底的にやるという一面があり、だからこそ本業のモノマネもギリギリを攻めていけるのでしょう」(同)
ストイックな芸人魂を見せつけ、前人未到のモノマネをやってのけたこともある。民放バラエティー制作スタッフは言う。
「昨年6月に放送された『水曜日のダウンタウン』の『マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説』は近年の彼女の最高傑作でしょう。数々の挑戦者が失敗するなか、キンタロー。だけが定説を覆したのです。過去にも行われ、難攻不落といわれた同企画で、彼女はキレのあるダンスと顔芸を見せつつ、亡き母を思い、最後は両目から涙を流してフィニッシュ。これにSNS上では、『顔の面白さとダンスのうまさも含めて最高だった』など、称賛の声が目立っていました。そうした芸人魂もお茶の間に浸透し、最近はただ誇張するだけのモノマネではなく、何かやってくれそうなワクワク感がある。そんな視聴者の期待とキンタロー。のパフォーマンスやネタがピッタリとハマり、人気が高まっているのだと思います」