安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「父親」。先月の連載では母親への感謝の思いをつづったクロちゃん。今回は、「父の日」のタイミングに合わせて、父親との貴重なエピソードを紹介する。クロちゃんが、思わず「泣けてくる」と語った、父親のある言葉とは?
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今月18日は「父の日」。今年は何をプレゼントしようかな。
と、そんなことを言いつつ、ボクは、これまで何度も「父の日」をスルーしてしまっている(笑)。別に、わざとスルーしているわけじゃなくて、気づいたら、ふと忘れてしまっているんだよね。「母の日」のほうは比較的覚えているのに、なぜだろう。というか、「母の日」が近づくと、テレビやCMで「母の日特集」とかって大々的に宣伝するのに、なぜ「父の日特集」ってあまり見かけないんだろう。やっぱり目にする機会が減ると、忘れちゃうよね? ボクみたいな人、けっこう多いはず。
ちなみに、先月の「母の日」は、母親にバッグをプレゼントした。昨年に続いての高級バッグ! もう、しばらくあげなくていいよね?(笑)。 母親ってプレゼントをあげると、「わー!ありがとうー」って、めちゃくちゃ良いリアクションをしてくれるから、プレゼントって、すごくあげがいがある。
そんな母親とは対照的に、ボクの父親は「ありがとうな」みたいな軽~い一言二言でいつも終わっちゃう。父親って、どこの家族もそんな感じなのかな(笑)。一時期は、あまりのそっけなさに、少し寂しく感じていたこともあった。あんまり、うれしくないのかなってね。
でも、ある時、母親から「お父さん、すごく喜んでいたよ。(ボクがプレゼントした)マフラー毎日つけているし」と教えてもらってからは、あまり気にしないようにはしている。一応、「喜んではくれている」というのはわかったからね。男同士だし、面と向かって、素直に喜ぶのは、照れくさい気持ちは分かるけど、できれば、もっと素直なリアクションがみたい。
なんだか、最近の父親は、ボクに対する「照れ」や「恥ずかしさ」みたいなものが増しているような気もする。だって、ボクが母親と電話している時に、たまに母親が気を使って、父親に電話を代わろうとしてくれるんだけど、「俺は別に代わらなくていいって。いいって」と軽く拒否っているのも受話器ごしによく聞こえてくるからね(笑)。仕方なく、渋々、電話を変わっても、とても早口だし、「もしもし、元気でやっているか?頑張っているか?」というお決まりの定型文のような会話ばかり。そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに(笑)。ボクは、もっとしゃべりたいしんよー!