全米図書館協会会長を務めるレサ・カナニオプア・ペラヨロザダ氏に取材するとこう語った。

「この本を母親と一緒に読んでいたある少女が、文中の少年が性加害の被害に遭う描写を見て『実は私も同じようなことをされた』と母親にその場で打ち明け、親は彼女の被害を把握し対処することができた。もしこの本を読んでいなければ、少女は自分の性被害を誰にも打ち明けずに黙っていた可能性が高い。口にするのが難しい話題に触れる機会を、子と親の両方に提供してくれる貴重な作品だ」

(在米ジャーナリスト・長野美穂)

AERA 2023年6月12日号より抜粋

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?