そして……。ヒロインは遅れてやってくる。「お待たしぇしました、すんましぇん」と正門良規がボックスから出てくると、今度は「ひゃーーー!!!」という爆笑に包まれた。セーラー服に、オン眉&ボサボサボブカット、赤ブチ眼鏡の出で立ちの“正子”。リチャードは「え、え?」とその場に崩れ落ち、佐野は「おいヨシ子、正門返せよー。どこいった?」と、もう一人の自分を責める。「しゅみましぇん、しゅみましぇーん」と情けなさそうに繰り返す正子。だがそんな正子に、福本は「なんかボタン掛けちがえてません?」と近づき、そっと胸元の乱れを直してあげる。ナチュラルなリアコっぷりに、ファンの黄色い悲鳴が飛び交う。正子も「ちょっと、あっ、あっ」とガニ股でニヤニヤが止まらず、すかさず小島、「おい喜ぶなおい!」とピシャリ。さらに誠子が「ちょっと足が……ごつすぎますかね。男感がすごい」と追撃すると、正子の太ももがスクリーンにドアップにされる。モリッとたくましい大腿四頭筋に、黒く立派な毛。
「おいおい、やめぃ」「あかんNGNG!」「なんでそんな堂々と見せれんの!?」と、笑い転げる一同。正子は、衣装のセーラー服がキャンジャニ∞[関ジャニ∞の妹分。実態は女装した関ジャニ∞メンバー]のものであると明かし、「こんなんでつこうたらあかんて。姉さんの衣装をやな。……ちょっと早急にゲームやろう」と、一刻も早く正門に戻るべく、必死で場を仕切りはじめる。
「おい、ざわつくな、慣れろ! ルール説明するから。えーこちらのボックスに入りまして、ある質問に対して自分が当てはまると思ったらボックスから出てきてください。出てきたメンバーが1人だけなら成功、2人以上出てきたり誰も出てこない場合は失敗です。3回続けて成功できれば、ガチでネバーエンディングなゲームコーナーはクリアです」
メンバーがどれだけお互いを理解しているか、そして一人ひとりの自意識が白日にさらされるゲームというわけだ。6人がボックスに入り扉を閉めると、スクリーンのヨシ子から最初のお題、「Aぇ! groupで一番天使なのは俺だ」が言い渡され、カウントダウンが始まった。Five、Four、Three、Two、One……。
リチャード以外の5人が飛び出てくる。「おーいー!」「おかしいやろ!」罵りあう5人。誠子にいたっては、上目遣いでチアリーディングのポンポンを胸の前に抱え、完璧なぶりっ子美少女っぷりで天使をアピール。
ほどなく、外のガヤガヤを聞いてボックスから出てきたリチャードは、「え、全員出たん? Aぇ! groupにこんなに天使おるわけないやん!」と、得意のキレ芸をはじめる。しかし「なんでや、天使多いグループでええやん! それはお前一人だけ悪魔やからそんなん言えるけど」(誠子)と返り討ちに遭い、「天使じゃなかったら悪魔ってなんやねんそれ。どっちかではないやろ」とさらにキレる。
ここで仕切り役の正子、会場に向けて、次は誰が出てくるかを予想してペンライトの色で示すよう呼びかける。リチャードもメンバーに対し、「譲りあおうな、ちゃんと。我強すぎるわ」と諭すが、「譲りあったうえで自分やってんけどな」(小島)、「俺しかおらんと思ったから」(佐野)などと、早くも雲行きが怪しい。
次なるテーマは、「Aぇ! groupで一番Aぇ! groupを好きなのは俺だ」。Five、Four、Three、Two、One……。