(写真はイメージ/Gettyimages)
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夏場に向けてダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1カ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

日本は糖尿病大国だ


 世の中には、「これだけでやせられる」という眉唾情報が溢れています。

 
 なかには、健康を害するような悪質なものもありますが、それにすら飛びついてしまうほど、やせられない悩みを抱えている人が多いわけです。


 かように、ダイエットは難しいのです。

 とくに、食品が工業製品になってしまった現代においては、人々を太らせる食べ物が圧倒的な割合を占めているからです。

 私は糖尿病の専門医として、長きにわたり、たくさんの患者さんを診てきました。

 私が医者になったばかりの頃は、糖尿病の患者さんは今ほど多くなく、「メタボ」などという言葉もありませんでした。

 しかし、あっという間に日本は糖尿病大国となり、それと歩調を合わせるように肥満者が増え、ダイエットが人々の大きな関心事となりました。

 では、人々は昔と比べ、そんなに「大食い」になったのでしょうか。

肥満の原因は「食べる量」ではなく「食べる内容」


 もちろん、食べ物がなく飢えていた時代よりはたくさん食べているでしょう。

 しかし、今はむしろ、食べる量自体は減っているくらいです。

 現代人は、たくさん食べているから太っているのではなく、太るものを食べているから太っているのです。

 私たちを太らせるのは、食べ物の量ではなく、ましてや脂っこいものでもありません。

 ご飯やパン、麺類に代表される糖質を摂ることで私たちは太ります。

 そのメカニズムについては本書で何度もふれましたが、糖質を摂れば血糖値が上がり、血糖値が上がれば太ります。

 先程も述べたように、私の専門は糖尿病です。

 糖尿病を引き起こし悪化させるのは、血糖値が高い状態です。

 つまり、糖尿病と肥満は切っても切れない関係にあり、必然的に私は、ダイエットについて、どの専門家よりも詳しく正しい知識を有するようになりました。

 実際に、私の患者さんたちは、糖尿病の治療を進める過程で一様にダイエットにも成功しています。

(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)